海外のプライベートバンクサービスを利用されている方々、これから利用される方々への啓蒙活動を中心に行っています。

プライベートバンクで口座を持つためには?

プライベートバンクで口座を持つための前提条件

1)平均的には金融資産1億円以上
通常、プライベートバンクでは1億~3億円程度の残高維持が目安となります。
これより少額で口座を開けた場合には手数料の比率も高くなり非効率かもしれません。

ちなみに、プライベートバンク側から見ると、若年層顧客の金融資産1億円と老年層の金融資産1億円とではその意味が異なります。それは若年層の金融資産1億円の方が価値が高い、ということなのです。これは若年層顧客は今後も資産が増大する可能性と将来性があるためです。

2)資金の性質-余裕資金
生活必要資金は国内の身近な金融機関に預け、海外のプライベートバンクにはいわゆる中長期的に預けられる余裕資金が望ましいと言えます。

3)資金の出所
多くのプライベートバンクでは、AML(資金洗浄防止)の観点から非合法な活動によって得られた資金、特に人身売買(売春)、麻薬取引、武器取引などの行為から得られたものでは無いことを説明、時には証明する必要があります。

4)職業
プライベートバンクによっては顧客の職業についても規定を定めている場合があります。特に政治的な職業に関わる顧客、つまり政治家の口座開設には慎重に行うことがあります。またプライベートバンクとしての規定が無くても担当者のレベルで、適切でない職業である場合には断られる可能性が十分あります。

5)相性
本来、プライベートバンクとは長いつきあいになるため、プライベートバンクやその担当者との相性は非常に重要となります。口座開設の段階で何らかの違和感を感じたりした場合には、検討しなおすのも選択肢の一つでしょう。

6)語学力
海外でのプライベートバンクにおいての公用語は現地の言葉に加えて、通常英語である場合が多く、日本人や日本語スタッフによるサポートがあったとしても、全て日本語以外の外国語で契約が結ばれます。またプライベートバンクにさまざまなサービス執行を依頼するいわゆる指図書を全て英語で作成し送付することになります。従って、英語を流暢に話したり読んだりする必要性は全くありませんが、基本的で簡単な英語の専門用語等は自ら勉強をしていく、という心構えと知力は必要となります。