ブローカー

プライベートバンクへ口利きをしてくれるブローカー(紹介業者)は必要か?

ブローカーまたは紹介業者とは紹介のみで、他には特に価値を付加せずにこのような口利きだけで料金をとる業者のことです。

もちろんプライベートバンクを利用するのにはこの口利きブローカーは必要がない存在でしょう。プライベートバンクの情報が極端に少なくインターネットが存在していない時代においてもこの「ブローカー」はプライベートバンク業界で必要な存在では無く、それは今でも同様です。

「プライベートバンクを無料紹介します」というものも、このサービスだけであれば顧客からではなく銀行から料金を貰っているケースが多く、ブローカー、紹介業者の一形態と言えるでしょう。そしてこれは日本国内では違法行為となります。

これらブローカーや紹介業者はどこから手数料を取るにしても、単なる取り次ぎや口利きのみを業務としており付加価値はそれ以外はありません。こういったブローカーや紹介業者はバックマージンを増やしたいがために、プライベートバンクの様々な利用方法は説明せずに、手数料の高い口座、特に一任勘定口座だけをすすめる傾向があります。このようにどれだけ正しい情報を提供しているかは大いに疑問です。

プライベートバンクに口座を持つことがゴールではありません。また、自身に合わないと思えばプライベートバンクを変えることや、複数のプライ ベートバンクに口座を持つことも十分あり得ます。

プライベートバンクはある目的を達するための一つの手段でしか無く、本来、目的は別にあるのが普通です。しかし、これらのブローカーや紹介業者は、特定のプライベートバンクでの口座開設し一任勘定で預ける事だけが唯一の目的やゴールのような情報提供を行い誘導をします。

こういった業者の多くの共通点は語学力です。つまり、「本来プライベートバンクの必須知 識である金融、投資、運用などの知識無しに、海外プライベートバンクの情報を日本語化する事だけを武器にしている」、といった見方も出来るかも知れません。

更にこういったブローカーや紹介業者は、同業のネットワーク力に欠けるため、自身の一経験を一般論にして独断してしまう傾向があります。業界における料金水準、法律、慣習や常識等、様々な知識を心得てない「自称」コンサルタント、専門家のアドバイスやサービスを鵜呑みにする前に良く熟慮することをおすすめします。

また、これらのブローカーや紹介業者を利用してプライベートバンクを利用する場合にもっとも気をつけなければならないのは顧客とプライベートバンクとの一対一の関係に無言で入り込むケースです。最近は減りましたが勝手に出金などをされるリスクもあります。

やはり英語の語学力に自身のない方は、避けた方が無難かも知れません。