海外のプライベートバンクサービスを利用されている方々、これから利用される方々への啓蒙活動を中心に行っています。

コンサルタント

プライベートバンクの専門知識だけでなく、様々な知識が要求される

ここでの「コンサルタント」というのは個人、法人を問わず、プライベートバンクに精通し適切なプライベートバンクの選定、口座開設、利用を手伝う業者と言うことを意味します。単なる紹介業者との違いは、紹介業者は自分とビジネス関係にあるプライベートバンクのみを紹介し、それ以外の付加価値は付けません。

しかし顧客の要望などを丁寧に吸い上げて、適切なプライベートバンクを選定し、口座開設の手伝いや、プライベートバンク活用のアドバイスなどの付加価値をつけたサービスを提供するのがコンサルタントです。

現実的には本当に海外のプライベートバンクに精通をしている専門家は数多くいません。スイスなどでは経済や金融投資などの専門知識の勉強をしながらプライベートバンクに勤務し最低でも10年以上の経験を積まなければ一人前の担当者としては認められません。

最近は自身が口座保有者である事から、自身で業者として営業をしている個人なども居るようです。しかし気をつけなければならないのは、このような「自称」専門家である業者の殆どは、国際金融や投資等一般的な知識が無いケースが殆どである点と、日本国内の銀行業法、保険業法、金融商品サービス法などを理解をしておらずに国内法を犯すような情報を平然と発信している点です。さらに悪いことには自身はこの様な事実に全く気がついていないケースも多いようです。

こういった業者の多くの共通点は語学力です。つまり、「本来プライベートバンクの必須知識である金融、投資、運用などの知識無しに、海外プライベートバンクの情報を日本語化する事だけを武器にしている」、といった見方も出来るかも知れません。


更にこういった業者は、同業のネットワーク力に欠けるため、自身の一経験を一般論にして独断してしまう傾向があります。業界における料金水準、法律、慣習や常識等、様々な知識を心得てない「自称」コンサルタント、専門家や業者のアドバイスやサービスを鵜呑みにする前に良く熟慮することをおすすめします。

プライベートバンクに口座を持つことがゴールではありません。また、自身に会わないと思えばプライベートバンクを変えることも可能ですし、複数のプライベートバンクに口座を持つことも十分あり得ます。

プライベートバンクはある目的を達するための一つの手段でしか無く、本来、目的は別にあるのが普通です。したがって、ある特定のプライベートバンクでの口座開設だけが目的やゴールのようにすすめる
「コンサルタント」や「専門家」は、元来的外れで無責任であり、紹介業者やブローカーと何ら変りがない、と言っても過言では無いでしょう

いずれにせよ最低限、
金融、投資、運用及び法律の知識と経験をしっかりと持ち、なお且つ語学力のあるコンサルタントが望ましいと思われます。特に銀行、証券、保険などの業界での勤務経験は一つの目安となると思われます。